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睡眠時無呼吸症候群

睡眠呼吸センターでは主に睡眠時無呼吸症候群の治療を行っています。通常業務として1泊2日のPSG入院による診断と週2回の外来診療で睡眠時無呼吸症候群の患者さんの治療にあたっています。それに加えて、現在は以下の2つのテーマで臨床研究を行っています。

CPAPの継続使用率・使用時間を改善する事を目指したCPAPのアドヒアランスに影響を与える因子に関する研究

CPAPの効果にはアドヒアランスが重要であり、継続使用率や使用時間が短いと十分な効果を発揮できません。そこで当睡眠呼吸センターに通院した過去10年以上にわたる患者さんのビッグデータを使用して従来の統計解析やAIによる解析を行い、様々な角度から睡眠時無呼吸症候群の患者さんの臨床パラメータや患者背景を調べ、アドヒアランスとの関係を検証しています。この研究についてはすでに国内学会での複数の報告や英語論文の発表も行っています。

鼻腔通気度検査に唾液アミラーゼ検査を併用した閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対するCPAPアドヒアランス予測の有用性の検討

CPAPの継続には鼻閉を評価する事が重要ですが、CPAPの治療を行う前に鼻腔通気度検査を行うことでCPAPの治療アドヒアランスの低下を早期に予測することが可能であるか、また可能であればその指標のカットオフ値を算出する事を目的としています。また、交感神経活性の指標である唾液アミラーゼ検査をあわせて行うことで、患者さんの主観的な鼻閉と鼻腔通気度検査により得られた客観的鼻閉との乖離が是正可能であるかを検証しています。最終的には鼻腔通気度検査と唾液アミラーゼ検査を併用し、アドヒアランス予測に関する新たな検査指標の確立を目指しています。

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