研究案内

アレルギー研究

アレルギー研究グループでは、

①アレルゲン免疫療法の機序やその改良についての基礎及び臨床研究
②重症喘息における病態形成についての臨床研究
③アレルギー疾患の重要なエフェクター細胞である好酸球の組織浸潤と活性化機序の新規メカニズム

などを基盤研究テーマとして、臨床およびin vitroシステムでの研究を行ってきています。
アレルゲン免疫療法のメカニズムについては、有効性のメカニズムの一端として、末梢血単核球の2型サイトカイン産生への多彩な抑制効果に関して論文発表し英文総説等にもまとめています。

気管支喘息の臨床研究に関して、重症喘息の炎症病態の解析とバイオマーカーによるエンドタイプ解析を末梢血や気道由来の臨床検体を用いて継続して行っています。近年はIL-1 familyに属する新規のサイトカイングループであるIL-36 subfamilyによる喘息病態への影響を検討し、国際学会等で発表しています。またアレルギー性炎症のマーカーである呼気一酸化窒素(FeNO)と末梢血好酸球数をマーカーとした重症喘息のフェノタイプ分類別の、アレルゲン感作の特徴や治療内容に関しても、国際学会等で報告しています。さらに喘息と食物アレルギーの関連性、新規感作アレルゲンの疫学調査を進めつつあります。

好酸球の研究について近年では気道組織に局在する構造性タンパクや、受動喫煙などの影響も含む環境汚染物質の影響について着目し、これらの好酸球組織集積あるいはエフェクター機能の発現などを探索して成果を挙げております。

これからも臨床で感じる疑問を解決できるようなテーマで、研究活動をさらに発展させていきます。

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